庭の手入れをしていて、外壁の下のほうが緑色になっていることに気づく。洗っても、しばらくすると同じ場所に戻ってくる。そんな外壁の汚れは、落とし方と一緒に、湿りやすい理由を確かめたいところです。
この記事の答え
庭側の苔・藻の対策は、外壁に合った清掃と、濡れやすい・乾きにくい条件の見直しを組み合わせます。 緑色の付着物があるだけで全面塗装を決めず、塗膜の傷みや再発の状況を見て、必要な工事を選びましょう。
外壁の緑色の汚れは、本当に苔?
一般に「苔」と呼ばれていても、薄く広がる緑色の付着物には藻が含まれることがあります。写真や色だけで種類を決めず、付着している範囲、表面の状態、外壁材を確認します。
日本ペイントは、湿気と適度な光がある北側の壁や、樹木が近く湿気がこもりやすい環境などで藻が生えやすいと説明しています。緑色の面を塗料で覆う前に、なぜそこに付くのかを調べることが対策の出発点です。 [参考:藻(外壁の汚染)]
庭側で確認したいのは、植栽・散水・排水
田園調布・久が原などで庭のある住まいを手入れするときも、庭があること自体を原因と決める必要はありません。壁に枝葉が触れていないか、散水が同じ壁に当たり続けていないかなど、今の使い方を具体的に見ていきます。
| 見る場所 | 記録したいこと | 見直しの方向 |
|---|---|---|
| 枝葉と外壁の間 | 接触している位置、乾きにくい範囲 | 必要に応じた剪定や配置の相談 |
| 散水する場所 | 壁への水はね、散水後の湿り | 散水方向や水量、鉢の位置を調整 |
| 雨樋と排水口 | 雨の後に水が集中する場所 | 詰まりや漏れを点検し、必要なら補修 |
| 鉢・収納物の裏 | 壁の前に物が密着していないか | 点検と清掃ができる空間を確保 |
| 外壁表面 | 剥がれ・割れ・傷みの併発 | 清掃だけでよいか専門業者に確認 |
晴れた日の一度の観察だけでなく、雨が上がった後と散水後の状態を比べると、濡れ方の違いを整理できます。いつも同じ一部分だけ湿っている場合は、その上の雨樋や配管なども調査対象として伝えましょう。
清掃・塗装・補修はどう使い分ける?
汚れを落とすこと、外壁を保護すること、水が集中する原因を直すことは、それぞれ別の目的です。見積もりでは目的と工程を対応させて考えましょう。
| 対策 | 検討する場面 | 注意したいこと |
|---|---|---|
| メーカー指定の清掃 | 局所的な汚れで、表面に大きな傷みが見られない場合 | 材料の取扱説明書と施工店の判断を確認 |
| 植栽・散水・置き物の見直し | 同じ場所が繰り返し濡れる、乾きにくい場合 | 庭の維持や生活動線を保ちながら調整 |
| 雨樋・配管などの補修 | 水が集中する原因が確認された場合 | 外壁の洗浄とは別に原因へ対応 |
| 外壁の塗り替え | 既存塗膜の劣化もあり、保護の更新を検討する場合 | 清掃・下地処理を含め、外壁に適した仕様を選ぶ |
防藻・防かび性能は材料選びの一つの観点ですが、塗装だけで将来の発生を完全になくすものではありません。ケイミューも、藻・カビは環境条件により再発する可能性があると案内しています。 [参考:外壁の維持管理]
図解|庭を生かしながら進める対策
STEP 1 濡れ方を記録
雨の後・散水の後、どこが長く湿るかを見る。
↓
STEP 2 外壁材を確認
清掃できる状態か、材料に合う方法かを確かめる。
↓
STEP 3 汚れと水の原因に対応
必要な洗浄と、散水・排水・植栽の調整を行う。
↓
STEP 4 再発を見守る
同じ位置から写真を残し、変化を比較する。
家庭用の高圧洗浄機や漂白剤を使う前に
外壁は、強い力で洗えばよいというものではありません。ニチハは窯業系サイディングのお手入れで、柔らかい用具を用いる方法を案内し、強い洗浄や薬剤による材料への影響に注意を促しています。まず自宅の外壁材に対応するお手入れ方法を確認してください。 [参考:窯業系サイディングのメンテナンス]
庭と隣家への影響も含めて相談
自己判断で強い洗剤を使う前に、塗膜や金物、植物、流した水の行き先を確認します。高い位置や足元が滑りやすい場所は、無理に自分で清掃しないでください。
田園調布で庭や外構も変える場合の確認
清掃に加えて庭や外構を大きく変える場合は、住所に適用されるルールも調べましょう。例えば田園調布地区には地区計画があり、対象区域や行為の内容を確認する必要があります。田園調布全域や久が原全域に同じ条件が適用されるわけではありません。 [参考:田園調布地区 地区計画]
苔を減らすために庭木をすべてなくすと決める前に、残したい樹木、手入れできる範囲、洗浄のための通路を工事会社と共有しましょう。鉢の移動だけで対応できる部分と、庭師や外構の専門家に相談する部分を分けると計画しやすくなります。
よくある質問
Q. 緑色の汚れが付いたら、必ず塗り替えですか?
A. 必ずではありません。付着物の状態と既存塗膜の傷みを分けて確認し、清掃や環境の見直しで対応できる部分を整理します。
Q. 庭木は切ったほうがよいですか?
A. 一律に伐採する必要はありません。壁への接触や点検のしやすさを見て、剪定や配置の調整を検討します。
Q. 防藻塗料を使えば二度と生えませんか?
A. 再発しないと保証することはできません。塗料の仕様に加え、濡れ方と日常のお手入れを考える必要があります。
Q. 清掃の相談にはどんな写真が役立ちますか?
A. 壁全体、緑色の部分の近景、植栽や散水位置が分かる写真を用意すると、現地で確かめたい点を整理しやすくなります。
まとめ|苔を落とす工事と、戻りにくくする工夫をセットに
庭側の外壁は、清掃方法・水の当たり方・乾きやすさを一緒に見直すことが大切です。大田区で庭のある暮らしを続けながら、壁を傷めない清掃と、無理なく維持できる配置を考えましょう。
参考資料・情報の確認時点
本記事は、以下の公的資料・メーカー資料を参照して作成しています。製品ごとの施工条件は、実際に使用する外壁材・塗料の最新資料で確認してください。情報確認日:2026年10月21日。
本記事の監修者

小西 圭司(こにし けいじ)
株式会社I.V HOME(アイブイホーム)代表取締役
外装劣化診断士・カラーコーディネーター・一般建築物石綿含有建材調査者
リフォーム業界に25年以上従事。全国規模の大手リフォーム会社で10年間支店長を務め、その後、同規模のリフォーム会社で11年間営業統括部長を歴任。これまで約2,000件の施工に携わり、豊富な現場経験と実績を積む。
業界に根強く残る手抜き工事への不安や価格の不透明さといった課題に向き合い、「きれいにするのは当たり前」という信念のもと、株式会社I.V HOMEを設立。
お客様一人ひとりに寄り添う反響型営業と適正な現場管理を徹底し、最長20年間の施工保証を導入。「一期一家」を経営理念に掲げ、住まいを通じて末永く信頼されるパートナーを目指す。
運営会社情報
| 会社名 | 株式会社 アイブイホーム |
| 本社 | 〒146-0085 東京都大田区久が原2₋20₋16 R城南ビル1階 |
| フリーダイヤル | 0120-014-524 |
| 代表取締役 | 小西 圭司 |
| 事業内容 | 外壁、屋根塗装、防水工事、内装工事、エクステリア、設備、電気工事、水道工事、大工工事等など各種リフォーム工事 |
| 営業時間 | 9:30~18:00 |
| 定休日 | 日・月曜日 |

